トリッカルを少しプレイした感想

2026-01-30

最近何かと話題のトリッカル。私ももちもちほっぺに惹かれてプレイしてみました。
メインストーリーの二章までと、エピカのイベント、ブランセのイベントをプレイしたので、簡単に感想を書きたいと思います。

メインストーリーについて

ストーリーは、記憶をなくした主人公が、気づくと見たことのない謎の世界にいる…というところから始まります。
西欧の町のような風景が広がっていますが、あたり一面燃え盛っており、ただ事ではない様子。
このゲームの案内役となる、「ブルミ」曰く、「この世界は今すごく混乱している」のだそうです。

釘宮理恵さんの、赤ちゃんのようなおばあちゃんのような演技が超可愛いです。
見ればわかります。


ブルミに導かれるままに出会ったのは、この妖精王国の女王だという「エルフィン」と、お目付け役と思われる司祭長「ネル」。

主人公とくらべて圧倒的に小さくもちもちした彼女たちからすると、人間である主人公は大きくて細長い異様なバケモノに見えるようで、ドタバタとした会話が発生しますが、次第に彼女たちの事情がわかってきます。
聞けば、彼女たちは反乱軍に追われているようです。
なんでも、反乱軍はお砂糖や甘い食べ物の欠乏に耐えきれず、女王に対して反旗を翻したようなのです。
主人公は、ネルの口八丁に煙に巻かれるような形で、反乱を収めるべく、彼女たちに協力してくことになります。
ネルは伝説をでっち上げ、主人公にこの国の宗教指導者「教主」の地位を与えたのです。

なし崩し的に「教主」となった主人公は、エルフィンたちとともに協力してくれそうな妖精を訪ねて周りますが、その中で反乱の詳細が見えてきます。
妖精たちにとって甘い食べ物は主食であり、必須であること…
近年妖精たちは砂糖を輸入に頼ってきたこと…
異世界から現れた、科学を信奉する種族「エルフ」により需給バランスが崩れ、砂糖の輸入が難しくなっていること…

スラップスティックな反乱劇、わがままで先のことを考えてないのにかわいいキャラクターたちは、ブルアカの「レッドウィンター」を思わせるものがあります。
しかし、その背景には意外にも、世界史的地殻変動と資源を巡る混乱がありそうだ…ということが示唆されています。

1章ラストは、他の種族たちに助けを求めに行く…という形でストーリーが終わります。
続く2章でも、「アニマル缶」という新たな食料を巡って、各自の意図が入り乱れ、混乱が繰り広げられます。

私の感想…

圧倒的にバカバカしいコメディのようでいて、目の付け所がなんとも渋くて面白いと感じました。
妖精といえば、メルヘンなお菓子とかを食べていそうなイメージがたしかにありますが、その重要原料を輸入に依存しているがゆえに、脆弱さを孕んでいる…というのは落差がすごい着地です。
また、キャラクターも突拍子もないぶっ飛んだダメさ、可愛さを見せてくれますが、それだけでは終わらない作品だと思います。
友人間の意外と醒めた距離感、入り乱れるすれ違った理念といったものには、妙に納得させられてしまうところがあります。
主人公である教主も、完璧からは程遠いのが面白いですね。
話が通じない相手にキレそうになったり、キレたり、元の世界に帰りたいと泣き言を言ったり…といった具合です。


キレ方がだいぶ怖いですが…
記憶もないままに、異世界で突如反乱に巻き込まれた割には、相当タフな部類なのかもしれません。

個人的には、前述のブルアカレッドウィンター編の他、悪魔バスタースター・バタフライのような、ヒネったドラマのカートゥーンを思い起こさせる作品だと思います。

グラフィックや音楽について

トリッカルのキャラクターデザインは一度見たら忘れられないキャッチーさがありますね。
このゲーム独特のすごさは、そこにとどまらず、メインストーリーを通して常にチマチマと動き回るキャラクターたちだと思います。
例えば前述のエルフィンは、難しい話になると完全にボケーっとした顔をして突っ立っていたり、かと思えば突然調子に乗って踊りだしたりと、落ち着きがなくて可愛いです。
このワチャワチャとした動きもカートゥーン感を加速させますね。キャラクターの「らしさ」が伝わってくる非常に凝ったつくりだと思います。
ちまちまとした独特のデザインの可愛らしさが気になった方は、ぜひ動いているところを見ていただきいと思います。


また、音楽も作品の雰囲気を盛り上げてくれます。
どこか腰砕けなズレたファンタジーっぽさが独特のトリッカルらしさに一役買っています。
作曲者のWarakさんのチャンネルで多くが聴けます。

個人的には、以下の曲が特に好きです。

キャラクターについて

個人的に今のところ特に好きなキャラはネルです。
トリッカルには、とにかくその場その場で適当なことを言いまくる輩が多いですが、その中でネルは知的で責任感が強いため、ちょっと浮いている感じがします。
結果イライラしたり暴言を吐くこともなかなか多いですが、時折見せる優しさと常に見せてくれるもちもち感が大変可愛らしいですね。
教主はある事情でキャラクターの内心がわかる能力を手に入れるのですが、多くのキャラクターは建前と本音がほぼ同じになっています。
一方、ネルは結構腹黒シーンが多めです。内心では大した問題ではないと思っているけど、不安がって見せることで教主のやる気を出させようとする…というシーンは萌え萌えでした。

気になる点…

結構な頻度で和訳が怪しかったり、キャラクターのセリフのテキストと音声が一致していなかったりと、品質上の不安ポイントが散見されます。
「怖いよ~!」と訳されそうなところが「恐ろしい!」になっていたりするのは、もはやトリッカルらしさと感じてしまいます。



総じて、ストーリー、グラフィック、音楽が一体となって独特の世界を感じさせてくれるのは間違いないのですが、安定して飛行し続けることができるのかという不安も感じさせます。
引き続き、メインストーリー中心に追っていきたいと思います。